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【千葉県】回復期リハビリテーション病院 選び方ガイド|4つの視点と見学ポイント!県内の病院リストを網羅

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はじめに:回復期病院選びは、退院後の生活を左右する重要な選択

脳卒中などを発症され、急性期病院での治療を終えられた患者様、そして支えてこられたご家族様は、次なるステップとして「回復期リハビリテーション病院」への転院という大きな選択に直面されていることと存じます

回復期リハビリテーション病院の役割は、単に機能の回復を目指すだけでなく、ご本人が「自分らしい生活」を取り戻すために、多職種が連携し、ご家族を含めた退院後の生活環境を整える場所でもあります。入院期間は最長で180日(約6ヶ月)にも及び、向こう数十年の生活の質を左右する、非常に重要な「土台作りの時期」です。

この記事では、千葉県内で回復期病院を探されている方々に向けて、以下の点をお伝えします。

  1. 病院選びで重視すべき「4つの視点」 (実績、体制、場所、連携)
  2. 千葉県内の全回復期病院リスト(Googleマイマップ付)
  3. 病院選びに関するFAQ(よくある質問)

(※リストはあくまで参考程度に留め、最終的には必ず「病院見学」を行い、ご自身の目でスタッフの雰囲気や環境(ソフト面)を確かめて判断することを推奨します。)

ご本人とご家族が「この病院でリハビリができて良かった」と心から思える。そのような「納得感」のある病院選びの一助となれば幸いです。

そもそも回復期リハビリテーション病院とは? 押さえておきたい3つの役割

急性期病院のソーシャルワーカーから「次は回復期病院ですね」と説明を受けても、具体的にどのような場所なのか、イメージが湧きにくいかもしれません。

急性期病院の目的が「救命と治療」であるのに対し、回復期病院の目的は「機能の回復と、在宅復帰に向けた土台作り」です。

脳卒中の場合、国が定めた入院期間は最長150日(高次脳機能障害を伴う場合は180日)。この限られた期間で、退院後の生活の質を高めるために、回復期病院は大きく3つの役割を担っています。

① 集中的なリハビリによる「機能の回復」

回復期病院の最大の特徴は、文字通り「集中的なリハビリテーション」が提供される点です。

  • 1日最大3時間(9単位)の個別リハビリ 国が定める基準(診療報酬)で、回復期病院では理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)による個別リハビリが1日に最大3時間(1単位20分×9単位)まで実施可能です。
  • 365日体制の重要性 「リハビリは毎日行う」ことが機能回復の鍵を握ります。多くの病院が「365日リハビリ体制」を掲げていますが、これは土日祝日も平日と同じ量のリハビリが提供されることを意味します。(※病院によっては土日の単位数が少なくなる場合もあるため、確認が必要です)

この時期は、脳の機能が最も回復しやすい「ゴールデンタイム」とも重なります。この時期にどれだけ集中的な練習を行えたかが、その後の回復を大きく左右します。

② 退院後の生活を見据えた「ADL(日常生活動作)の再構築」

リハビリは、リハビリ室だけで行われるものではありません。回復期病院では、病棟での生活そのものがリハビリの一環となります。

  • 食事: 食堂まで自分で移動する、麻痺側を意識して食器を扱う。
  • 着替え: セラピストや看護師に教わった方法で、自分で服を着替える。
  • トイレ: ナースコールに頼るのではなく、自分で安全にトイレまで移動し、動作を行う。

これをADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)練習と呼びます。リハビリ室で獲得した能力を、実際の生活場面で「できる」「している」ように応用していくことが重要です。そのため、リハビリスタッフと病棟の看護師・介護福祉士がどれだけ密に連携できているかが、病院の「質」を見極めるポイントになります。

③ 多職種による「在宅復帰支援(環境調整)」

回復期病院では、多くの専門職がチームを組んで患者様をサポートします。

  • 医師: 治療方針の決定、医学的管理
  • 看護師: 日常生活のケア、全身状態の観察
  • 介護福祉士: 病棟生活におけるADL(日常生活動作)の直接的な介助・支援
  • リハビリ専門職(PT・OT・ST): 機能と動作の専門家
  • 医療ソーシャルワーカー(MSW): 退院後の生活設計、社会資源(介護保険や福祉サービス)の調整役
  • その他(薬剤師、栄養士など)

これらの専門職が連携し、ご本人の状態やご家族の希望を踏まえ、「自宅のどの部屋で寝るか」「手すりは必要か」「どのような介護サービスを利用するか」といった具体的な退院後の生活を設計していきます。

必要に応じてセラピストが退院前にご自宅を訪問する「家屋調査」や、ご家族への介助方法の指導なども行われます。

このように、回復期病院は「リハビリ室」「病棟」「退院支援(相談室)」の3つが連携し、ご本人とご家族の「これから」を支える場所です。

回復期病院を選ぶ「4つの視点」|データと見学で確認するポイント

病院を選ぶ際、何を基準に比較すればよいでしょうか。私たちは、病院の「質」と「相性」を見極めるために、大きく4つの視点を持つことを推奨しています。

  1. 実績(アウトカム): リハビリでどれだけ回復したか(公表データ)
  2. 体制(リハビリの量・環境): どのようなリハビリ環境か(見学)
  3. 場所(アクセス): ご家族が通いやすいか(物理的距離)
  4. 連携(退院後): 退院後の生活をどこまで支援してくれるか(見学)

この4つを順番に確認していくことで、ご本人・ご家族にとって納得感のある病院を選びやすくなります。まずは、客観的なデータである「実績」から見ていきましょう。

視点1:リハビリの「実績」(アウトカム)|回復の質と量を見る

回復期病院は、リハビリテーションの「実績」に関するデータを定期的に厚生労働省に届け出ています。これらの数値は、病院が受け取る入院料(診療報酬)の算定区分(「リハビリテーション実績指数」など)に直結するため、病院側が非常に重視しているデータです。

これはいわば病院の「リハビリの成果」を示す客観的な指標です。

病院のホームページなどで積極的に公表している施設もありますが、多くは掲載されていません。しかし、これらの数値は病院の「質」を知る上で非常に重要です。

自信を持ってリハビリを提供している病院であれば、見学や相談の際にソーシャルワーカーに尋ねれば、自院の実績区分や数値を教えてくれるはずです。ぜひ積極的に確認すべき情報と言えます。

ここでは、特に注目すべき3つのデータと、その目安となる全国平均値を紹介します。

① リハビリテーション実績指数(目安:46.6点以上)

入院時に比べて、退院時にどれだけADL(日常生活動作)が改善したかを示す数値です。リハビリの「質」を最もよく表す指標と言えます。

  • 見方: 数値が高いほど、効率的にADLが改善した(=リハビリの成果が出た)ことを意味します。
  • 注意点: この指数は「改善の早さ(在院日数)」も評価に含まれます。そのため、病院によっては(回復の途上であっても)早期の退院を促すことで、指数を高く維持しようとする側面も持ち合わせています。この数値だけを鵜呑みにせず、後述する平均在院日数や、実際に見学した際の雰囲気とあわせて総合的に判断することが重要です。
  • 目安: 全国の回復期病院の平均値は「46.6」(令和4年度診療報酬改定関連資料 ※)です。まずはこの数値を上回っているかを確認しましょう。

② 在宅復帰率(目安:78.4%以上)

退院した患者様のうち、どれくらいの割合の方が「自宅」や「自宅に準ずる施設(有料老人ホームなど)」へ戻れたかを示す割合です。

  • 見方: 数値が高いほど、病院が「在宅復帰」という目標に向けて、ご家族への介助指導や環境調整などに積極的に取り組んでいる証拠となります。
  • 目安: 全国平均は「78.4%」(同・診療報酬改定関連資料 ※)です。この数値が高い病院は、退院支援の体制が整っていると考えられます。

③ 脳血管疾患の平均在院日数(目安:83.0日)

脳卒中(脳血管疾患)の方が、入院から退院までにかかった日数の平均値です。

  • 見方: この数値の解釈は少し注意が必要です。
    • 日数が短い場合: 効率的なリハビリで早く在宅復帰できている(良い傾向)とも言えますし、重症な方を受け入れていない(軽症者が多い)可能性もあります。
    • 日数が長い場合: 重症な方を最後まで(最長180日)しっかりリハビリしている(良い傾向)とも言えますし、リハビリが非効率的である可能性もあります。
  • 目安: 全国平均は「83.0日」(同・診療報酬改定関連資料 ※)です。この日数はあくまで目安とし、上記の「実績指数」や「在宅復帰率」と組み合わせて総合的に判断することが重要です。

※出典:中央社会保険医療協議会 総会(第518回)議事次第 令和4年2月9日(資料:総-1)等、診療報酬改定時の議論に用いられる全国データを参照しています。

視点2:リハビリの「体制」(質・密度)|専門職の層と練習量

「実績(データ)」がリハビリの「結果」であるならば、「体制」はその「結果」を生み出すための「プロセス(中身)」です。これは見学(または電話相談)で「聞いて」確認すべき重要なポイントです。

セラピストの「職種割合」(PT・OT・STのバランス)

これは専門家として最も確認をお勧めしたい点です。回復期病院では理学療法士(PT)の人数が最も多い傾向にありますが、脳卒中リハビリにおいては、作業療法士(OT)と言語聴覚士(ST)の専門性が不可欠です。

  • 理学療法士(PT): 主に「起きる」「立つ」「歩く」といった基本的な動作(移動能力)を担います。
  • 作業療法士(OT): 主に「食事」「着替え」「トイレ」などの日常生活動作(ADL)や、麻痺した手の機能練習、高次脳機能障害(注意障害、記憶障害など)のリハビリを担います。
  • 言語聴覚士(ST): 主に「話す」「聞く」といったコミュニケーション障害(失語症など)や、「食べる」(嚥下障害)のリハビリを担います。

病院によっては、OTやSTの人員が不足している場合があります。その場合、本来はOTの方が専門性が高い「高次脳機能」障害の方の日常生活動作への介入に対しても、人員の多いPTが練習を担当するケースも起こり得ます。

見学はご家族様が行い、対応も相談員の方が多いでしょう。リハビリの具体的な内容までは答えられないかもしれませんが、人数(体制)については確認できる場合があります。

  • 確認する質問(例): 「(もし可能であれば)リハビリの先生の職種(PT、OT、ST)の人数比率を教えていただくことは可能ですか?」

リハビリの「密度」(365日体制と平均単位数)

多くの病院が「365日リハビリ」を掲げていますが、その「密度(練習量)」は病院によって異なります。

  • 確認するポイント①(土日の量): 土日祝日も、平日と同じ単位数(最大3時間)のリハビリが提供されているか、それとも土日は1時間程度に短縮されるのか。
  • 確認するポイント②(全体の平均値): 「患者様1人あたりの平均取得単位数」も目安になります。脳卒中の場合、リハビリは1日最大9単位(3時間)まで可能です。全国の回復期病院の平均は約6.2単位と言われています。

この平均単位数が上限の9単位に近いほど、病院全体としてリハビリに力を入れている(多くの練習量を確保しようと努めている)証拠の一つとなります。

視点3:病院の「環境・相性」|見学で「見て」感じるソフト面

データや体制(仕組み)と並んで重要なのが、ご本人やご家族が「ここで頑張れそう」と感じられる「相性」です。これは理屈ではなく、見学で「見て」確認するポイントです。

リハビリ室・デイルーム・病室の「雰囲気」と「活気」

ご本人が多くの時間を過ごす場所(リハビリ室、病棟のデイルーム、病室)の雰囲気は、リハビリへの意欲にも影響します。

  • 確認するポイント(活気):
    • 患者様の表情はどうか(活気があるか、淡々とこなしているか)。
    • セラピストや看護師は患者様とどのようなコミュニケーションを取っているか(笑顔や声かけはあるか)。
    • リハビリ室全体を見たとき、横になってマッサージを受けているような受動的な場面ばかりでなく、積極的に「運動している」能動的な場面が多く見られるか。
  • 確認するポイント(環境):
    • デイルーム(食堂)や病室は清潔で、明るい雰囲気か。
    • (もし可能であれば)窓からの景色なども、気分転換の要素として確認できると良いでしょう。

備品(特に車椅子)の「管理状態」

病院が物品をどれだけ大切に扱っているかは、患者様への対応にも通じる部分があります。

  • 確認するポイント(リハビリ室):
    • 備品(練習用のベッド、歩行器など)が清潔に管理されているか。
    • リハビリ機器が極端に古いまま放置されていないか。新しい機器が導入されているか。
  • 確認するポイント(病棟):
    • 院内で使用されている「車椅子」の状態を確認してみてください。
    • タイヤの空気が抜けていたり、ブレーキが効きにくそうだったり、ひどく汚れたりしたまま放置されていないか。

車椅子は患者様の安全な移動を支える重要な福祉用具です。その管理状態は、病院の安全意識や環境整備への姿勢を反映している可能性があります。リハビリ環境の整備にどれだけ力を入れているか(資金を投入しているか)は、病院のリハビリテーションのクオリティに対する姿勢の表れでもあります。

スタッフの「身だしなみ」(清潔感と安全性)

細かい点ですが、スタッフの様子は病院全体の雰囲気を反映します。

  • 確認するポイント:
    • ユニフォームは清潔か。また、サイズが大きすぎないか(威圧感を与えたり、介助の妨げになったりしていないか)。
    • 靴の踵(かかと)を踏んでいないか。

特にリハビリ専門職や看護師・介護福祉士は、患者様の身体を支え、安全を守る仕事です。踵を踏んだ靴や、ラフに見える着こなしで仕事をしている場合、その病院の安全管理や動きやすさへの配慮が十分か、といった視点で想像することができます。

視点4:アクセスと退院後の継続性|「通いやすさ」とリハビリの選択肢

これまでの3つの視点(実績・体制・環境)に加え、最後は「通いやすさ」と「退院後のサポート体制」という、より中長期的な視点です。

ご家族とご本人の「通いやすさ」(アクセス)

入院中はご家族が、そして退院後はご本人が外来リハビリなどで、病院に通う可能性があります。

  • 入院中の視点(ご家族): 洗濯物の交換や日用品の差し入れ、面会、病院からの呼び出し(病状説明やカンファレンス)など、ご家族が病院へ足を運ぶ機会は想像以上に多くなります。無理なく通える距離であることは、ご家族の負担軽減に直結します。
  • 退院後の視点(ご本人): もし退院後にその病院の外来リハビリに通う場合、ご本人が公共交通機関や福祉車両などで通うことになります。
  • 確認するポイント:
    • 自宅から病院までの所要時間(車、公共交通機関)。
    • 駐車場の有無や料金。
    • 最寄りの駅やバス停からの距離(歩行が必要か、車椅子でのルートは確保されているか)。
    • 電車やバスの運行頻度。

面会・リハビリ見学のしやすさ

ご家族がリハビリの様子を実際に見ることは、ご本人の安心感だけでなく、ご家族が退院後の生活をイメージするためにも非常に重要です。

  • 確認するポイント:
    • 現在の面会ルール(頻度、時間、人数制限など)。
    • リハビリの見学は可能か。
    • ご家族への介助方法の指導(家族指導)は、どのような形で行われるか。
    • タブレット端末などを利用したオンライン面会の可否。

退院後の「リハビリ継続」の選択肢

回復期病院を退院した後、多くの方が「リハビリを続けたい」と考えます。その際、入院していた病院で継続できるかは大きなポイントです。

  • 確認するポイント:
    • その病院は、退院患者向けに「外来リハビリ」を実施しているか。
    • 「訪問リハビリテーション」を実施しており、自宅がその対象エリアに入っているか。

もしその病院で継続できない場合、地域の他の施設(クリニック、訪問看護ステーション、デイケアなど)を紹介してもらうことになります。入院中から慣れ親しんだスタッフに継続して見てもらえる可能性があるか、あるいは地域の施設とどのような連携を取っているかは、確認しておくとよいでしょう。

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千葉県内の全回復期リハビリテーション病院マップ

回復期リハビリテーション病院のリスト

【スプレッドシート】
並べ替え機能、地区ごとの表示など可能です↓ご自由にお使いください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nTC_tvCsg9nD-gmqFUecNrXT-LiZTfNDv5eHuzToWg4/edit?gid=1216441716#gid=1216441716

【リストを見る上での注意点】

  • このリストは、各病院の優劣をつけるものではありません。この記事の目的は、あくまで病院選びの指針を提供することであり、このリストを参考に、気になる病院をいくつか絞り込み、最終的には必ず「病院見学」を行って、ご自身の目で「視点3(環境・相性)」を確かめてください。
  • 以上の病院リストは、[各病院の公式ホームページ]、および公的なデータベース([日本医療機能評価機構 病院機能評価結果の情報提供]や[厚生労働省 地方厚生局の施設基準届出受理状況]など)を基に、2025年10月時点で調査した内容に基づいています。
  • 記載基準について: 各項目の「有り」「○」「-」などの記載基準は、以下の解説をご参照ください。

解説: 病院が厚生労働省から認可されている施設基準の区分です。「入院料1」が最も上位の基準であり、専従医師の配置、重症患者の受け入れ割合、そして「リハビリテーション実績指数」において非常に高い水準を満たしている必要があります。

記載基準: リストでは、病院が取得している入院料の区分(例:「入院料1」「入院料3」など)を記載しています。「入院料1」は、質の高いリハビリ体制の一つの客観的な証左となります。

解説: 公益財団法人[日本医療機能評価機構]による、中立的な第三者評価を受けているかどうかを示します。病院全体の組織運営や安全管理、医療の質などが一定水準を満たしていることを示すものです。

記載基準: 認定を受けている場合に「○」または「認定」と記載しています。

解説: 「嚥下障害(飲み込みの問題)」を正確に診断するための専門的な検査機器です(VF=嚥下造影、VE=嚥下内視鏡)。これらの検査機器がある場合、言語聴覚士(ST)が精度の高い評価に基づいたリハビリ計画を立てられる体制が整っていると言えます。

記載基準: VFまたはVEのいずれか、あるいは両方を病院HPなどで実施可能と明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: 脳卒中後に生じやすい「高次脳機能障害」(記憶障害、注意障害など)を専門的に評価・リハビリするための外来窓口です。

記載基準: 「高次脳機能障害外来」やそれに準ずる専門外来の開設を明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: 退院後の自動車運転再開を希望する方に対し、運転に必要な身体機能や認知機能(注意力など)を専門的に評価し、ドライビングシミュレーターなどを用いた練習を行う体制です。

記載基準: 専門の評価プログラムやシミュレーターの導入を明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: 医師と義肢装具士(PO)が連携し、ご本人の身体機能に合わせて「短下肢装具(AFO)」などをオーダーメイドで作成・調整する専門外来です。

記載基準: 専門外来(「義肢装具外来」など)の開設を明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: 回復期病院を退院した後に、引き続き「通い」でリハビリを受けられるサービスです。

記載基準: 脳卒中患者の退院後リハビリ(医療保険/介護保険問わず)を受け入れていることを明記している場合に「有り」と記載しています

解説: 退院後も飲み込みの機能に不安が残る方に対し、STや医師が定期的に機能をチェックし、食事形態の相談などを行う専門外来です。

記載基準: 専門外来の開設を明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: 「訪問リハビリ」や「訪問看護」など、病院のスタッフがご自宅に伺ってサービスを提供することです。

記載基準: 訪問リハビリテーション、または訪問看護ステーションを併設・運営している場合に「有り」と記載しています。

記載基準: これらの先進機器の導入を明記している場合に「有り」と記載しています。

解説: ロボットスーツ(HAL®、Welwalkなど)や電気刺激装置(IVES)、磁気刺激(TMS)など、先端技術を用いたリハビリ機器を指します。

解説: 入院生活(最長180日)の質(QOL)に関わる項目です。

記載基準: 病棟、デイルーム、または病室などで、患者様が利用可能なフリーWi-Fi環境を提供していると明記されている場合に「有り」と記載しています。

回復期リハビリテーション病院選びに関するFAQ(よくある質問)

急性期病院のソーシャルワーカーさんのお勧めを断っても大丈夫ですか?

問題ありません。しかし、あらかじめ積極的にご家族の希望を伝えておくと回復期リハビリテーション病院への転院がスムーズです。

急性期病院のソーシャルワーカー(MSW)は、連携している近隣の病院や、ベッドの空き状況を優先して転院先を提案する場合があります。

ご家族がこの記事で解説した「4つの視点」で病院を比較検討し、「こちらの病院も検討したい」と希望を伝えることは、ご本人の将来にとって非常に重要です。

ただし、転院先の決定には時間がかかります。急性期病院の入院期間(約1〜3週間)は限られているため、できるだけ早い段階(入院後1週間以内)からご家族自身で情報収集を開始し、希望を伝える準備をしておくことをお勧めします。

見学に行く時間がありません。どうすれば良いですか?

最低でも「電話でのヒアリング」と「ホームページの確認」を行ってください。

理想は見学ですが、難しい場合は「視点1(実績)」と「視点2(体制)」を電話で確認するだけでも、得られる情報は大きく異なります。

電話で聞くこと(例):
「リハビリの実績指数(または入院料の区分)を教えていただけますか?」
「土日もリハビリは平日と同じ時間(単位数)だけ行っていますか?」
「PT、OT、STの先生方の人数配置はどのようになっていますか?」

また、ホームページの「リハビリテーション科」のページや、「病院の実績」ページを読み込むことで、その病院がリハビリにどれだけ力を入れているか(情報発信の熱量)を感じ取ることもできます。

重症の患者(例:寝たきり、意識がはっきりしない)でも、リハビリの「質」は関係ありますか?

大いに関係あります。特に「作業療法士(OT)」と「言語聴覚士(ST)」の専門性が重要になります。

重症の患者様の場合、まずはベッドから「起きる」「座る」練習や、安全に「食べる」(嚥下)練習がリハビリの中心となります。

**ST(言語聴覚士)**が嚥下(飲み込み)の評価・練習に専門的に関わっているか。

**OT(作業療法士)**が、単なる手足の運動だけでなく、意識をはっきりさせるための感覚刺激や、高次脳機能(注意、認識)へのアプローチを行っているか。

重症の方ほど、これらの専門職が早期から集中的に関われる「体制」が整っているかどうかが、その後の回復を大きく左右する可能性があります。

まとめ:納得できる病院選びと、退院後の未来のために

この記事では、千葉県内で回復期リハビリテーション病院を選ぶための「4つの視点」について解説しました。

  1. 実績(データ): 実績指数や在宅復帰率
  2. 体制(質・密度): セラピストの職種バランスとリハビリ量
  3. 環境(相性): リハビリ室の活気とスタッフの様子
  4. アクセス(継続性): 通いやすさと退院後のリハビリの選択肢

回復期病院で過ごす最長180日間は、ご本人の人生において非常に重要な時間です。公表されている「実績」データ(地図)を参考にしつつ、最終的にはご家族が「見学」に行き、ご自身の目で「環境・相性(ソフト面)」を確かめて決断することが、後悔のない病院選びにつながります。

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回復期病院を退院した後のリハビリについて

最後に、回復期病院を退院された後の選択肢について触れます。

病院でのリハビリ(医療保険)は、退院後も「外来」や「訪問リハビリ」として継続できる場合がありますが、多くの場合、介護保険による「デイケア(通所リハビリ)」や「訪問リハビリ」が主な受け皿となります。

しかし、介護保険のリハビリは、機能の「維持」が目的となることも多く、時間や頻度にも制限があります。

もし、回復期病院を退院した後も、 「もっと集中的にリハビリを続けたい」 「麻痺の改善や、より質の高い歩行を目指したい」 「社会復帰や仕事復帰に向けた、踏み込んだ練習がしたい」 とお考えの場合、医療保険や介護保険の枠にとらわれない「自費(保険外)リハビリ」という選択肢があります。

私たち「ニューロスタジオ」は、脳卒中後遺症の改善を専門とする、理学療法士・作業療法士による自費リハビリ施設です。

回復期病院で築いた「土台」をさらに伸ばし、ご本人が望む「自分らしい生活」を実現するために、私たちは専門的な知識と技術、そしてマンツーマンの十分な時間(1回60〜90分)を用いてサポートします。

回復期病院でのリハビリや、退院後の生活についてお悩みの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

執筆者情報

三原拓(みはら たく)
ニューロスタジオ千葉 理学療法士


主な研究業績
2016,18年 活動分析研究大会 口述発表 応用歩行セクション座長
2019年    論文発表 ボバースジャーナル42巻第2号 『床からの立ち上がり動作の効率性向上に向けた臨床推論』 
2022年.   書籍分担執筆 症例動画から学ぶ臨床歩行分析~観察に基づく正常と異常の評価法
p.148〜p.155 株式会社ヒューマン・プレス

その他経歴
2016年  ボバース上級講習会 修了
2024年 自費リハビリ施設 脳卒中リハビリパートナーズhaRe;Az施設長に就任
2025年 株式会社i.L入職 NEUROスタジオ千葉の立ち上げ

現在の活動
ニューロスタジオ千葉 施設長
脳卒中患者様への専門的リハビリ提供
療法士向け教育・指導活動

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