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ヒトの足部を進化の過程から学ぶ (ヒトの足部③)

更新日:3月11日


本日のお話は、前回、前々回に続いて『ヒトの足部について』です!

特に前足部の特徴についてお話しようと思います

複雑な内容は好きじゃないので、簡単に記載します!

なので、そうなんだ~くらいでみてもらえればと思います!!


参考論文は以下です

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21311018/

前回、前々回もお伝えしましたが、ヒトの足部は特徴的な構造をしています。類人猿であるチンパンジーやゴリラと比べても、骨の形状が違うわけです



特に前足部は中足骨で構成されるパートとなっていますが、類人猿との大きく違う点は

✔︎第4中足骨底から中足骨頭にかけて捻転している(チンパンジーは捻転がごく僅か)


✔︎中足骨底から中足骨頭にかけて前傾している(チンパンジーは前傾を認めない)


✔︎中足骨頭の関節面が背面を向いている(チンパンジーは掌側に向いている)

です

まず中足骨の捻転に関して、

なぜ第4中足骨なのか?これは、二足直立歩行を獲得していたであろうとされる、アウストラロピテクスの第4中足骨の化石が見つかったことが背景にあります

この第4中足骨の化石とヒト、チンパンジー、ゴリラを比較し、二足直立歩行を獲得したヒトとアウストラロピテクスに捻転を認めたわけです

この捻転の意味は足部に横アーチが存在した背景だと考察されています

つまり、二足直立歩行には足部のアーチが必要だったのではないか?

ということを解釈できるかもしれません。

次に、中足骨が前傾していることに関して、




これも類人猿と比べて、ヒトとアウストラロピテクスは約8度関節面に対して前傾していることが認められています

ここでも足部の縦アーチが存在したと考察されています。

これに加えて、3つ目の中足骨頭の関節面が背側向いている点に注目してみましょう!

そうです、中足骨の前傾と関節面が背側を向いている点を合わせてみてみると、MP関節が伸展しやすい形状をしていることがわかります

つまり、立脚後期にかけて推進力を生成するためには都合の良いアライメントになっていることがわかります

二足直立歩行にとって、MP関節が伸展できるかどうか?ということはすごく重要な進化の過程だったのかもしれません!

臨床的にこれらの知識をどうするのか?


✔︎荷重をした際に、横アーチ、縦アーチは崩れていないのか?


✔︎爪先立ちはちゃんとできるのか?

✔︎アーチをサポートすれば立脚期が安定するのか?爪先立ちは安定するのか?

そんな風にみてみると、評価の視点が増えるのではないかと思います。


足部の介入方法などTikTokやインスタで配信していますので、是非ご覧ください!!


Tik Tok: @user3ssjhcic4k

Instagram: @neuro_studio2021

次回は、『ヒトの足部について④』アーチを構成する筋やウィンドラス機構の話をして完結したいと思います!

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